足立力也へいわ本舗
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6.コスタリカにおける開発と環境のバランス 〜成功例〜

豊かな熱帯雲霧林
 前回紹介した、マヌエル・アントニオ国立公園とは対照的なのが、モンテベルデ自然保護区である。
  標高1500mほどの山間にあり、常に雲がかかっているため、「熱帯雲霧林」と呼ばれる特異な環境を持つ。また、世界一美しいといわれ、足立力也へいわ本舗キャラクターでもある「ケツァール」という鳥が見られるため、バードウォッチングやエコツーリズムのメッカとして、世界中から観光客が訪れる。

  自然保護区の入り口と近郊の町サンタ・エレーナの間約7キロの道のりには、マヌエル・アントニオ近郊のように、ホテルが建ち並ぶ。しかし、こちらは小規模なホテルが中心だ。アクセスも悪く、ハイウェイから2時間ほど、がたがたの山道を乗り越えていく必要がある。
  実は、この未舗装道路を、舗装しようという話が何度かもちあがった。しかし、地元住民は反対した。「大勢の観光客が来ると、環境が破壊される」というのが、その理由である。あまりアクセスをよくしすぎると、観光客が大挙して訪れる。そうすると、モンテベルデ周辺の山々が受け入れ可能な人間の数をオーバーしてしまうというのだ。

  また、自然保護区の内部も、一度に入ることができる人数を制限している。早朝のピーク時に行くと、前に入った人が出てくるまで待たされることもある。マヌエル・アントニオを含む全国の国 立公園でも、実は入場制限がある。違いは、保護区の周りにまでその概念を適用しているかどうかである。
  つまり、自然の許容を超えない範囲で人間活動を行うという考えを、地域全体、国全体で考えてゆかねばならないのだ。逆に、その制限こそが、この地域の「売り」となっている。人間の立ち入りを制限することで、ツアー客が求める「自然」を保つことになるからだ。

  だが、エコツーリズムの奥はもっと深い。
  エコツーリズムの目的は、単に人間が自然に触れることだけでなく、人間と自然との関係性を見出すことにもある。たとえば、森があるから人間は息ができるし、水も飲める。実際に森が二酸化炭素を吸収して酸素を放出する現場に立つと、目に見えなくても、それを感じることができる。
  また、私もエコツアーのガイドをするのだが、ガイドが自然と人間との関係性を、現場でひとつひとつ解き明かすことで、実感できる。ツアーから帰った後も、それは旅の思い出とともに、各自の生活に溶け込んでゆく。普段の生  活の中で、自分が地球環境の一部であるという意識を常に持つようになれば、エコツアーは成功といえる。そういった価値観をはっきりと認識できることこそが、モンテベルデの真の「売り」なのだ。

  モンテベルデの例を見て分かるのは、人間と自然のバランスの大切さだ。
  そのバランスが崩れたとき、自然も人間もおかしくなる。環境を犠牲にして人間が活動すると、そのツケは自らにかえってくる。環境「保護」一辺倒でも、私たち人間は生活できない。
  人間は自然環境の一部であるという認識を持ちつつも、その中でどちらも発展する方法をみつけ、実践することが大切なのだということが、モンテベルデを訪れるとよくわかる。

(text by 足立力也)


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