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対談!きくちゆみさん・足立力也
2004/04/22
天神街頭、博多リバレインにて
(文責:高丸正人)

イラク自衛隊派遣と人質事件
あ:現在、イラクで戦争が続いていて、日本人も人質になって非常に大きなさわぎになりました。
いま平和について考える機運が高まっていると思います。
きくちさんき:最初、アメリカが戦争を始めたのは 9月11日のテロに対してということだったんですけど、テロとイラクは全く無関係で、次はイラクに大量破壊兵器があるからということで攻め込んできた。
しかし、それも未だに見つか らない。どうして、小泉さんはアメリカ賛成を止めないのでしょうか。戦争を始めた理由が間違っていたのだから、考え直してよかったんじゃないかと思います。
あ:このような事態になっても戦争を支持し続ける理由を考えないといけないですよね。
き:石油の利権が大きいですよね。軍需産業とかエネルギー産業の主要株主とか、あるいはその重役がそのままホワイトハウスに入っていますよね。チェイニーやラムズフェルドとか、そういった人たちがホワイトハウスを牛耳っているという現状は 、イラク戦争と切って離せないですよね。
今回の人質事件では、日本の市民が結集してアラブ系のメディアに直接働きかけて、3人がイラクで何をしてきた人たちなのかということを伝えてきたことが、解放につながったと思い ます。
 ところが政府は3人のことを犯人のように扱ったんです よね。
あ:さらにそうした政府の態度に一部のマスコミ、ジャーナリズムが便乗して誹謗中傷を行った。彼らはああいったことを表現の自由と言ってやるわけですけど、表現の自由とジャーナリズムは別だと思います。
き:今回の人質事件では事件の背景がちっとも報道されなかっ た。どうして人質事件が起こったのかというと、ファルージャで起こった大虐殺が引き金なんですよね。ファルージャでは女性こどもを含めて700人も殺しているんです。それに対して抵抗勢力が人質を取って、「もう私たちの子どもを殺さないで 」と主張した事件だったんです。
その背景を説明しないから、 日本中にバッシングが起こってしまった。マスコミの責任は大 きいですよね。
湾岸戦争以降、日本のNGOはイラクで活動してきていて1回も人質になったことはありません。これは日本のNGO活動 がイラクの人々に感謝されてきたからですよね。これが自衛隊を派遣することで、急に変わってしまった。「日本人は敵だ」と言われるようになったんです。これは日本人全体にとって損ですよね。
いま、イラク全体が戦闘地域になってしまっているのに、小泉さんはイラク特措法の解釈を勝手に変え自衛隊を撤退しないと言っている。これでは独裁国家ですよ。
あ:今、有事関連七法案がまとめて審議されている。このことは先の有事関連三法案に比べて非常に報道量が少ないですよね 。この七法案が通ったあとは、もう憲法だけ、ということになってします。
現状が憲法九条から離れているということは共通認識になっていると思います。政治家たちは現状と違うなら法律を変えようということでやっている。しかし、法律と現状を離れさせたのは政治家の人たちなんだから、ちゃんと法律を守った上でやってもらいたいものですよね。
き:また、私たちは軍需産業のために税金を払い、命を投げ出 しているんです。みなさんの貯金は、銀行から日本銀行に行って、日本銀行はそのお金でアメリカの国債を買っているんです よ。
アメリカはいつも税収が足りない国なので、国債で戦争をまかなっている。その国債を一番買っているのが日本なんですね。
私たちがアメリカの戦争を支援しているんです。
あ:政府の言うことには嘘やごまかしが多いですよね。
劣化ウランにしても人体に影響はないとか、あるいは初めから使って いないと言っていた。しかし、自衛隊の派遣されているサマワにも劣化ウラン弾が使われていたことがオランダ軍の報告で明らかになっている。
そうしたことを全部無視して、政府に都合のいい情報だけを流す。そうすることで国民をだまそう、うそに慣れさせようとしている。
慣れというのは非常に大きなことで、小泉は構造改革で痛みに耐えていればそのうち良くなると言っているわけですが、小泉が狙っているのは痛みに耐えているうちに国民が痛みに慣れるということですよね。

へいわを作る政治とコスタリカ
き:足立さんはこれから政治の世界に打って出ていくわけですが、どんなことをやろうと思っていますか?
あだちりきやあ:コスタリカには軍隊がまったくありません。なぜ軍隊がいないままでいられるのかということを私は探りに行きました。
出た答えは非常に単純でした。コスタリカ人になぜ軍隊を持たないかと聞くと、必要ないから、イヤだから、人を殺すからと言うわけです。
そういった単純な素直な感情を政治に反映させるのが、今の日本の政治を変える方法じゃないかと思います。
き:軍隊が人を守るというのは幻想ですよね。
あ:殺すためではなく、生きるため、生かすため、生かされるためにお金を含めた資源というものを使っていかなければならないでしょう。
コスタリカでは軍事費がない代わりに、教育や福祉にお金をかけています。
き:ランベルという教授が統計を取っていて、この百年間で戦争で一体何人死んでいるのか、それを戦闘員と非戦闘員で分けたんですね。
それで、軍人が死んでいるのはわずか15%なんですよ。
そして、戦争で殺している相手を自国民と他国民でわけた。そうすると自国民が七割なんですよ。結局、政府にとって都合の悪い反政府主義者を軍隊を使って殺している。
軍隊を持っていると人が死ぬ。コスタリカの人たちは正しいですね。
あ:コスタリカで軍隊を捨てた宣言をした人の奥さんが、「常に自分に対して二つの問いかけをしてください」と言っています。
一つは「あなたはどんな人間になりたいか」、
もう一つは「あなたはどんな社会が良いと思うか」、
毎日問いかけてくださいと言っています。その問いかけをすることで、もっと日本は良くなるんじゃないかと思います。

真実を伝えること
きくちゆみさんき:私はこの4ヶ月アメリカに行ってきたんですけど、いろんな反発があって、私がやっていることを到底受け入れられない人たちがアメリカにはいるんです。
アメリカが外国でやっていることは全ての人の平和と民主主義のためにやっていると信じている人が多いから、私が持って行った劣化ウラン弾で傷ついた子どもの写真とか、アメリカの爆弾で犠牲になった子どもの死体とか見せると、怒り出す人とか、帰れとか言う人がいる。
だけどハワイ大学で話しをしたときに、生徒さんの一人が元軍人で、はじめは私をにらみ付けて、すごく怒っていた。
こいつらはみんなテロリストに違いない、もしそうだったらどうするんだ、とか言っていたんです。でも最後になって私のところに来て手を握ってくれた。
たった3時間私の話を聞いただけで変わったんです。そういうことが起こるなら、他の人にだって起こるかもしれないですよね。
本当のことがちゃんと伝われば 、人は今のような政治の選び方はしないんだと思います。
あ:そういう人が第二のきくちゆみになって周りに広げていってくれますよね。
き:今回の人質事件で、私は当事者とかなり近いところにいたんで、人質が解放されるまで、アラブ系メディアや日本政府に働きかけたりということを不眠不休でやっていたんですけど、力也君はどういう風に見ていましたか?
あ:僕は、政府やメディアに声明文を送ったり、街頭で演説したりしていました。
話しをしていると、同意してくれる人もいるし、反論して来る人もいるんだけど、反論というのはとても重要で、どうしてそういう反論になるのかというのを引き出して聞いていました。
ある人は、人質は金を払え、自己負担しろと最初言っていたのに、ずっと聞いてみると、やっぱり戦争はイヤだし、自衛隊も派遣も間違いだっていう話しになっていく。そういう人も結構いるんですよね。それもやはり、本当は殺したり殺されたりするのがイヤだからですよね。
今回人質が助かったことだって、まずは命が助かったということを素直に喜ぶべきじゃないでしょうか。
そういう話しにならないのは、どうしてなんだろうと思います。

愛国心と教育・日本の文化
足立力也あ:だけど、本当はみんなそう思っているわけじゃないんですよね。一人一人が自分の本当の気持ちを出していけば、世の中が変わっていく。しかし、自分を抑圧するように育っている。 最終的には教育の問題にたどり着くんですよね。
き:今、日本は教育基本法の改正から日の丸君が代の強制など、いろんな部分でますます抑圧的な方向に向かっていますね。
あ:もともと、愛国心"patriotism"という言葉の元は自分の生まれ育った谷間を愛するということから来ているらしいですね。
そういう気持ちなら素直に持つことができる。
き:わたしも何で日本に戻ってきたかというと、日本の調味料と四季折々の野菜料理というのが、外国では似たようなものはできるけれども、同じものはできないからなんですよ。
やっぱり自分のお母さんが作ってくれたもの、あるいはその風土で食 べて育ったものというのが食べたい。食いしん坊(笑)
あ:食というのも危機になっている。一番危険なのが大豆ですよね。
これだけ日本の食卓に重要なのに、これだけ輸入に頼っているものもないですよね。
BSE問題で起こったようなことが、大豆の病気とかで起こったら、僕らは味噌も醤油も無くなってしまう。それは日本人として耐えられないですよね。
き:そういう中で、いま大豆トラストとか少しずつ復活してきているじゃないですか。
そういう動きに光を与えるのがジャーナリズムだし、それを育てるのが政治の仕事だと思います。
--終
きくちゆみさんと足立力也
きくちゆみさんプロフィール:
グローバルピースキャンペーン呼びかけ人
米国紙などに反戦広告を掲載したりするなどの活動を行っている「グローバルピースキャンペーン」を立ち上げ、戦争と経済のつながりを鋭く描く「戦争中毒」の監訳を手がけるなど、平和を実現するための活動を国境を越えて積極的に行っている。
千葉県鴨川市在住、四子の母でもある。
「戦争中毒」は書店にて好評発売中。

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